日野自動車は9月30日、同社の路線バス「日野ブルーリボン」「日野レインボー」「日野ブルーリボン ハイブリッド」に使用する一部部品に於いて、日本自動車工業会(自工会)の自主取り組み目標(※)に準拠し、同社で独自に設定した自社基準を上回る環境負荷物質(カドミウム、六価クロム)が含有されていたことを公表。同日、WEBサイトを通じてサービスキャンペーンの案内 を行った。
なお、この件に関して、通常の車両運用の範囲では、乗員・乗客および整備担当者への人体への影響はないとのこと。また、現在生産・販売されている車両については、既に部品の切り替えが完了していると云う。
同社は、このサービスキャンペーンを通じて、カドミウムや六価クロムが含有される部品を速やかに代替部品へと交換し、回収した部品を同社にて適切に処分することで、環境への影響防止に努めるとしている。
※自工会「自動車環境情報」ページ の「(6)環境負荷物質」参照。カドミウムについては2007年1月以降、六価クロムについては2008年1月以降の新型車が対象。
■関連リンク:(日野)【サービスキャンペーン】路線バスのサービスキャンペーンのお知らせ (日野ブルーリボン、日野レインボー、日野ブルーリボン ハイブリッドのサービスキャンペーンについて)
また日野は、この件に関連して、カタログや同社のWEBサイトの車種別環境情報などの「環境負荷物質削減」の項目で、基準を達成していないにもかかわらず、「自工会自主目標達成」といった不正確な記載をしていたとして、重ねて謝罪。今後、調達部品に於ける環境負荷物質の有無をより厳格に確認することで、再発防止を徹底していくとしている。