本田技研工業傘下の航空機事業子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI、Honda Aircraft Company/本社:⽶国ノースカロライナ州グリーンズボロ、 取締役社⻑:山﨑 英人)は3月26日、日本国内でのHondaJetの新認定サービスセンターとして新たにJapan General Aviation Service(JGAS)を指定した。
このサービス拠点の指定は、HondaJetに係る国内顧客へのサポート体制を充実させるための措置。JGASは2024年4月1日から、HondaJetの整備・メンテナンスなどの各種アフターサービスを提供する。
そもそもHACIは、HondaJetの認定サービスセンターを世界各地に設置しており、グローバルネットワークを通じて、個々の顧客に対して高品質なアフターサービスとサポートを行ってきている。
そこで今回、日本では2018年6月のHondaJet Eliteの販売開始以降、丸紅エアロスペースが管理していたサービス業務をJGASが引き継ぐ。
JGASは、先の経緯から長年掛けて培ったビジネスジェット関連事業のノウハウを持ち、東京や鹿児島に国土交通省の認定を受けた整備施設を保有している。加えて高度な部品供給体制を通じて日本全国への航空機部品の迅速な配送も行ってきた。
HACIによると今指定により、日本国内でのHondaJetの顧客は、アフターサービスを受けるための移動が少なくなり、より迅速に高品質なアフターサービスを受けることが可能になるという。
また併せて来たる4月から、HondaJetの国内販売をHACIが直接行う体制に変更する。これに伴い、JGASはHondaJetに係る顧客からの問い合わせ窓口として購入サポートも担う。
本田技研工業では、「これは、HondaJetのお客様へのサービス体験をさらに向上させ、顧客サポートサービス全体における利便性や効率アップを目指した、HACIの新しい世界的な販売・サービスネットワーク戦略に沿ったものです」と説明している。
またホンダ エアクラフト カンパニーの山﨑英人 取締役社長は、「2018年にHondaJetを日本で販売開始して以来、丸紅エアロスペース様との強力なパートナーシップのもと、日本に於ける型式証明の取得手続きや、販売及びサービス活動を広く展開し、これまでに数多くのHondaJetを販売してきました。
ここで改めて丸紅エアロスペース様のこれまでの活動に感謝いたします。これからはJGAS様と共に、より一層お客様のニーズに沿った販売・サービスを通じて顧客満足度向上に寄与していきます」と話している。
なお現在、HondaJetは14ヵ国・地域で型式証明を取得しており、総飛行時間は21万時間以上を記録し、航空機の信頼指数であるDispatch Reliability(出発信頼度/運航予定時刻から15分以内に出発した割合であり、航空業界では飛行機の信頼性の指数として用いられる)に於いて、厚い信頼性で業界をリード。2024年2月には、250機目のデリバリーを達成したとHACIに於いて謳っている。
ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company,LLC) 概要
設立:2006年8月
出資形態:American Honda Motor Co., Inc. 100%出資
代表者:取締役社長 山﨑 英人(やまさき ひでと)
所在地:米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市