ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下グッドイヤー)は、5月1日、原材料の調達において、自社のコミットメントをより強化した新しい天然ゴム調達方針を発表した。
新方針は、具体的に以下の7つの原則が盛り込まれている。
1,人権
天然ゴムのサプライチェーンに関与するすべての人権を守り、あらゆるレベルで積極的な労働環境を育成するよう努める
2,責任ある土地取得と利用
森林破壊と土地争奪に関与することなく、環境に配慮した社会的責任を負う天然ゴムサプライチェーンの推進に努める
3,トレーサビリティ
天然ゴムのサプライチェーン全体を通して流通の透明性向上の実践に努める
4,天然ゴム加工
天然ゴムの加工業者が、責任を持って環境に配慮した方法で製品を製造することを期待する
5,天然ゴムの栽培と収穫プロセス
サプライヤーに対し、現在植林されている、またはこれから再植林される天然ゴムの栽培には最もよく知られている手法を用いることを促す
6,小農地所有者への支援活動、エンゲージメント、コミュニティー支援
すべてのサプライヤーおよびサプライチェーンに関わるメンバーにコミュニティー支援を奨励し、既存の小規模農園所有者の生産力および生活レベルの向上を目指す
7,方針の遂行と遵守
この方針と原則の、汚職が無く透明性のある遂行に尽力する
同社は、この新方針を遂行し遵守することで、
「天然ゴムを栽培する小規模農園所有者を含む、サプライチェーン全体の関係者の権利を守る効果がある」とする。
また、「天然ゴムが生産される世界の各地域における森林破壊、土地の争奪、人権問題の取り組みに有効だと考える」と言及している。