EV開発を担うGLMとダブルクラッチは7月11日、協業・販売中の商用車(主に大型トラック)向け車載用サブバッテリーシステムに関して、パーキングクーラー製造大手のエバスペヒャーミクニクライメットコントロールシステムズと協業を開始。高品位パッケージ化を目指し共同開発を開始した。
同社が現在販売中の車載用サブバッテリーシステムは、2.56kWh(2,560Wh)の大容量バッテリーを搭載して、アイドリングストップ時に車内での冷暖房機器の長時間の稼働を可能とするもの。
トラックドライバーの休息中の車内環境の改善を図れると同時に、主に都市部などで問題となっている待機中トラックのアイドリング問題の解決へ大きく寄与。CO2の削減など環境保護への取り組みを大きくアピールできる製品として好評を得ているという。
そこで、今回は同製品の特性を更に広げて、バッテリー稼働可能なパーキングクーラーとのパッケージ化を模索。エバスペヒャーミクニ社とパーキングクーラーの協同開発を行い、より製品性の高いパッケージ化を目指すことになった。
エバスペヒャーミクニ社のパーキングクーラーは車両エアコンとは完全に独立して作動するもので、エンジンを掛けずにバッテリーで電動コンプレッサーを稼働させることにより、車内の快適な温度を維持することが可能なアイドリングストップ用パーキングクーラー。
冷却能力は1,650W、最大風量は340m3/hと酷暑時でも車内環境を快適に保つ十分な性能を有しており、GLMの車載用サブバッテリーシステムと合わせることで8〜10時間の長時間稼働が可能となる。
なおGLMは、上記のパッケージ開発に先行して「車載用サブバッテリーシステム+パーキングクーラー 」のセット販売を開始。双方の製品特性を最大限に発揮できる同セットは、労務環境の改善やコスト削減、環境対応アピールをできるセットになっていると謳っている。
※ 製品スペックの詳細等はGLMの以下Webサイトにて確認されたい
https://glm.jp/products/subbattery