サロン・ド・ジュネーブの開催団体として自他共に認められている国際自動車ショー常設財団の理事会は5月31日、COVID-19の影響下で4年間に亘って年次開催が途絶えていた国際自動車工業会 ( OICA / Organisation Internationale des Constructeurs d’Automobiles ) 公認の「ジュネーブ国際モーターショー( GIMS / Geneva International Motor Show / 開催地:パレクスポ展示センター )」を今後も存続させるべく模索し続けてきた。
しかし自動車産業界を取り巻く不確実性が山積していること。欧州に於ける主要各地の自動車ショーの魅力が低下していること。ショー復活に向けて更なる投資を重ねるリスクは負えないとして方針を変更。
毎年3月初旬にジュネーブ空港に隣接するパレクスポ展示センターで開催された「サロン ド ジュネーブ」
初開催の1905年から約120年間に亘って、積み上げてきた歴史の幕を遂に閉じると決めた。それに伴い同理事会は、管轄州の財団監督機関( ASFIP )へ同財団解散の許可を正式申請するという。
サロン・ド・ジュネーブのアレクサンドル・ドゥ・セナルクラン会長は、「今後、大規模な自動車ショーを連続開催するための投資を続けて行くことはできなくなりました。しかし一方で、この決定により、これまで紡いできた120年間に亘る歴史的価値が損なわれることはありません」と述べた。
最初のモーターショーは、1905 年4月29日から5月7日までジュネーブで開催された(写真は第4回開催時のもの)
一方で、予てよりジュネーブとは異なるイベントとして開催していたドーハのショーは、「GIMSカタール」として引き続き開催が続く。カタールに於ける初回ショーの成功を背景に、GIMSカタールが中東の魅力を高められたことはGIMSとして光栄に思うと結んでいる。なおドーハに於ける次回の「GIMSカタール」は2025年11月に開催される予定だ。
GIMS カタールはーハ展示コンベンションセンター (DECC) とドーハとその近郊の幾つかの会場で隔年開催される