EVモーターズ・ジャパン (EVMJ)は11月8日、迅速かつ柔軟なメンテナンス体制を実現し、商用車の電動化を加速させることを目的に、「Fixx (フィックス)」と、車両の整備・メンテナンス業務で業務提携を開始したことを発表した。
電気自動車(EV)の普及は、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みであると考えられているが、EVMJでは、ことEVバスの普及を取り巻く環境に於いては、従来の車両とは異なる充電やメンテナンスに関して、特に、突発的な整備案件に対応するための迅速かつ柔軟なメンテナンス体制の整備の遅れがその促進を妨げる理由の一つになっていると考えていると云う。
同社では、この商用EVのアフターメンテナンスに関する課題解決のため、今回、自動車の出張整備サービスを全国展開する「Fixx」と車両の整備・メンテナンス業務で業務提携を開始。共にEVシフトを加速していきたいとしている。
業務提携の目的
(1)出張整備による稼働効率の最大化
Fixxの全国出張整備システムを活用し、EVバスの稼働地域に於いて必要な時に必要な場所で迅速な整備対応を提供。これにより、運行事業者のメンテナンス負担を軽減し、バスの稼働率を最大化する。
(2)EVメンテナンスの基盤構築
EVMJの電動バス技術とFixxの出張整備ノウハウを融合させ、EVに対応する整備技術の高度化と標準化を推進。次世代のモビリティサービスに対応した持続可能なメンテナンス基盤を構築し、将来的なEV普及に向けたサポート体制を確立する。
今回の両社の業務提携に際して、Fixxの大塚裕斗代表は、「この度、EVモーターズ・ジャパン様と業務提携を結ぶことができ、大変光栄に思います。近年、整備業界では深刻な整備士不足に加え、自動運転技術やEV化の進展により、高度な技術を要する整備・メンテナンスの需要が急速に拡大しています。今回の提携を通じて、先進的な車両整備技術を活かした整備士の地位向上を実現し、同時にEVバス運用事業者様への付加価値の提供に貢献できるものと、大きな期待を寄せております。ベンチャー企業ならではのスピード感を持って、EV車の普及と持続可能な業界構造の構築に向け、積極的に取り組んでまいります」と、述べている。
また、EVMJの佐藤裕之代表は、「この度のFixx様との業務提携は、弊社のEVモビリティを導入いただいたお客様へのアフターサービス品質を向上させる機会となります。乗用車、商用車ともに、電動化が急がれる昨今、Fixx様の事業内容はEVシフトの加速化において、非常に重要であると考えます。迅速さと柔軟さを兼ね備えたFixx様との提携を通して、顧客満足度の向上を実現し、業界全体のEV化を促進できるよう邁進して参ります」と、述べている。
[会社概要]
<Fixx>
自動車整備業界が直面している〝人材不足〟〝高齢化〟〝高い離職率〟といった課題解決や、整備士の地位向上と顧客の利便性・満足度向上を目指すスタートアップとして、創業から2年で500人を超える自動車整備士とネットワークを構築し、全国47都道府県で出張整備サービスを展開。
– 会社名:株式会社 Fixx
– 所在地:東京都新宿区西新宿2-6−1新宿住友ビル18F グロース新宿
– 代表取締役社長:大塚 裕斗(おおつか ゆうと)
– 設立:2022年9月
– 資本金等:151,000,000円
<EVMJ>
独自の電池制御技術を活用し電動バスやモビリティを提供。日本初のEVマイクロバスも商品ラインナップに加え、持続可能なモビリティ社会の実現を目指して事業を展開。なお現在は、ゼロエミッション社会の実現をコンセプトとし、商用EV専用の量産工場を有する体感型EV複合施設「ゼロエミッション e-PARK」を建設中。
– 会社名:株式会社 EVモーターズ・ジャパン
– 所在地:福岡県北九州市若松区白山1-18-7
– 代表取締役社長:佐藤 裕之(さとう ゆうじ)
– 設立:2019年4月
– 資本金等:6,675,200,000円(2024年9月30日現在)