両社によると日本では、先進的なモバイルインターネット基盤と、高品質なことで世界的にも評判の高い国内のタクシーサービスが整っていることから、オンラインのタクシー配車サービスの国内市場には大きな可能性が広がっていると云う。
一方で、都市部やその他の各地域では、より利便性の高い交通サービス需要へのニーズと期待も高まっているとしている。
そこでDiDiモビリティジャパンのプラットフォームの開発に関しては、機械学習をベースにした技術がスマート配車システムの需要予測に活用されるものとする意向で、タクシー配車サービスのさらなる最適化と乗客の利便性向上をサポートすると述べている。
そのプラットフォームは、下記の需要に対応することを目的とすると定義した。
1. 主要都市と地方における需要
DiDiモビリティジャパンのプラットフォームは、日本の主要都市や地方におけるタクシーサービスの需要を喚起することができる。
乗客は、DiDiモビリティジャパンのアプリケーションをスマートフォンにダウンロードするだけで、効率的なタクシー配車サービスを日本全国で利用することが可能となる。
タクシー事業者はこのプラットフォームを活用することで、交通の不便やドライバーの高齢化などの課題を抱える地方においてきめ細やかなサービスを提供でき、地域経済の活性化にもつながることを期待できるとした。
2. 外国人旅行者による需要
DiDiモビリティジャパンのプラットフォームは、外国人旅行者による公共交通サービスの需要増加への対応に役立つ。
同社調査による日本政府観光局の意向では、日本における外国人旅行者は年々増加しており、中国からの旅行者がこの大部分を占めており、これを踏まえDiDiモビリティジャパンでは、主に中国などで合計5.5億人が登録するDiDiの乗客用アプリケーションを、日本で提供するプラットフォームと連携させ、ローミング機能で日本でもそのまま利用できるようにする。そしてこの試みを介して、中国人旅行者によるタクシーサービスの需要の拡大に対応することが可能だと述べた。