国土交通省は1月11日、札幌市において避難所等への電動車の派遣実証(訓練)を行うと発表した。
台風や地震などによる災害発生時には、停電が発生する恐れがあるが、電動車を「移動式電源」として活用することにより、避難所等に給電することができる場合があり、実際に、令和元年房総半島台風(第15号)による停電の際にも、自動車メーカー等が被災地に電動車を派遣し、外部給電機能を活用した活動が行われた。
また、停電発生時、避難所等に電動車を迅速に派遣し、円滑な災害対応に貢献するため、自治体と自動車メーカー等が連携協定を締結する動きなどが全国で加速している。
国土交通省では、このような活動を支援・促進するため、今年度の「避難所等における電気自動車等を活用した電力供給支援事業」の中で、幾つかの自治体及び自動車メーカー・ディーラー等の協力を得て、避難所等への電動車の派遣実証(訓練)を行うこととしており、2021年11月には川崎市において実証を行っている。
■札幌市における実証概要
日時:令和4年1月14日(金)
場所:札幌市立新光小学校(北区新琴似1条12丁目1番1号)他
内容:電動車を配車するアプリを活用した電動車の派遣、及び電動車から災害用投光器等への給電
協力自治体及びメーカー・ディーラー:札幌市、札幌トヨタ自動車(株)、札幌トヨペット(株)、トヨタカローラ札幌(株)、ネッツトヨタ札幌(株)、ネッツトヨタ道都(株)、トヨタ自動車(株)