住友ゴム工業は8月30日、DUNLOP(ダンロップ)の大型バス用タイヤ「エナセーブSP138」の一部で、走行によりビード部(サイドウォールのホイールに近い部分)にクラック(ひび割れ)や膨れが発生する場合があることが判明したため、国土交通省へ報告の上、対象となるタイヤの無償交換を行うと発表した(サービスキャンペーン)。対象製品は、2018年12月~2024年4月製造の1万8439本(国内販売品)。
同社は、対象のタイヤについて、安全性には問題はないことを確認しているが、安心してもらえる商品を提供するため、サービスキャンペーンの実施を決定したとしている。
<対象タイヤ>
・パターン名:SP138
・タイヤサイズ:295/80R22.5 153/150J
・製造番号(年週コード):4818~1324
・対象本数:18,439本
*タイトル写真:タイヤ表示例(パターン名、タイヤサイズ、製造番号はタイヤサイドウォール部に刻印有)。
1.経緯と原因
2022年8月以降、特定の高速バス運行会社からビード部のクラックや膨れによる返品が28本(※1)あったことを受け、住友ゴムでは原因を分析。その結果、タイヤのビード部に使用している部材の上端部分が高温となることで周辺ゴムのクラックや膨れが発生しやすくなることが判明した。
そのため、対象となる2018年12月から2024年4月の間に生産された18,439本を無償交換することを決定した。
※1:8月22日時点。全て外観不具合で検出。
※2:当該タイヤ装着の新車購入客には、車両メーカーからの案内を予定。
2.サービスキャンペーンの内容
(1)購入者への告知方法
・住友ゴムの公式サイトでの告知。
・購入者への連絡(直接訪問、電話連絡、ダイレクトメール等/※2)。
(2)キャンペーン開始日
2024年8月30日から開始
(3)交換方法
対象タイヤの全購入者に、住友ゴムか販売店から連絡し、その後、代替品(別パターン)との無償交換を行う。
(4)問い合わせ先
購入した販売店が住友ゴムの「タイヤお客様相談室(フリーダイヤル:0120-39-2788)」まで(受付時間:土日祝日を除く9~12時/13~17時)
住友ゴムは、このような事態が二度と発生することのないよう、製造工程管理と製品検査をより一層徹底し、品質管理の強化に努めるとしている。