現在、「全国農業協同組合連合会( JA全農 )」は群馬県下のJAと協力し、JAグループ版スマートシティ「スマートアグリコミュニティ( SAGC )」の構築に取り組んでいる。
このJAの意欲的な活動に応えたDMM.comは、SAGCが目指す「快適で暮らしやすい生活環境」「農業・ライフライン支援」「脱炭素社会」の実現をサポートしていくべく、EV充電器の設置拡大に向けた協力を表明。
SAGC拠点のEVインフラ整備第一弾として、「全農エネルギー」が運営するガソリンスタンド「JASS-PORT前橋」に、「 DMM EV CHARGE 」の50kWの急速充電器を導入。速くもこの4月から同充電器を利用した充電サービスの本格稼働を開始した。
ちなみに上記の全農エネルギーとは、JA全農100%出資のエネルギー企業として1979年の設立されたJAのエネルギー部門。その活動は。LPガス輸入基地や沿岸石油基地の運営、石油製品の運送、ガソリンスタンドの運営、LPの卸・小売り事業と多岐で、これらを通じて日本の食をエネルギーという側面から支えてきた。
そんな全農エネルギーとってのガソリンスタンド経営では、「 JA-SS 」を全国95カ所に展開。JA組合員や地域の利用者にエネルギーを供給して地域社会の発展に貢献。2016年には、電気小売り事業に参入、組合員向けの電力事業の拡大や再生可能エネルギーの普及に向けて精力的に取り組んでいる。
従って「JASS-PORT前橋」に於ける充電器及びガソリンスタンド全体の使用電源は「JAでんき」が提供する再生可能エネルギー由来の電源を使用しており、実質CO2フリーの環境に配慮したものとなっている。
併せて「JASS-PORT前橋」の急速充電器は「DMM EV CHARGE」の初期費用( 機器・工事費 )及びサービス利用料が無料となる「0円プラン」として提供されている。
また上記「DMM EV CHARGE」は、DMMアカウントと連携したアプリ決済に対応していることから、DMM.comの会員4,101万人が即時にサービスを利用することができる。
併せて利用頻度に応じてDMMポイントを還元するなどのキャンペーンも展開できるため、両社はDMMの会員基盤を活かしてJAの低環境負荷に優れたエネルギー事業で一層の認知拡大・利用促進を図っていく構えだ。
加えて、もとよりDMM.comでは昨今、全国規模で急速にEV充電インフラのニーズが高まっている背景を受け、2023年5月より全国の商業施設や宿泊施設、公共施設等に対してEV充電サービスを提供する「DMM EV CHARGE」を敷設。事業者と利用者双方にとって便利で身近なEV充電サービスの提供と、EV充電サービスを通じた地域のビジネス支援を熱心に展開してきた。
今後もDNNは、JA全農・JAグループとの連携を深めつつも、自社単独でも2024年中に全国で1万口の充電器受注を目指し、経路上および目的地への充電器導入を推し進めることで、業界No.1のEV充電サービスを目指していきたい考えだ。
このような想いを踏まえてDMMのEV CHARGE事業部長は、「我々は、〝EV充電をもっと楽しく、ぐっと身近に〟をミッションに掲げて、ガソリンスタンドでの給油感覚で、気軽に立ち寄ってすぐに終わる充電体験をスタンダードにしていきたいと考えております。
元々ガソリン車の給油とは異なり、EVへの給電は、ガソリンスタンドやサービスエリア、パーキングエリアなどの経路上充電に要する時間を、極力短くしたいニーズがあることため、そうした場所では充電スピードが速い急速充電器を備えるべきです。
そこで当社は、今回の50kWの急速充電器導入を皮切りに急速EV充電サービスを出来うる限り素早く展開して、業界No.1のEV充電サービスの追及を目指していきたい考えです。また当社の充電インフラ環境は、費用を抑えてEV充電器を導入したい事業者様へも真摯にお応えできる体制下にあります。
お声掛け頂ければ、EV充電器の導入に伴う現地調査、工事、補助金申請など、面倒な手続きをすべて代行し、24時間365日のサポート体制も敷き、緊急時の駆け付け対応、充電器の修理をサポートすることなどを経て、個々の拠点の利用ニーズ・利用状況に応じて最適な充電器を提供致してまいります」と話している。
対して全農エネルギーSSの販売部長は、「この度、JASS-PORT前橋にEV充電器を設置しました。充電器の利用だけでも、また同店舗設置の洗車機とあわせた利用でも、どちらでもお客様にお気軽にご利用いただけるような店づくりを目指します。
なお、洗車機をはじめとした敷地内の施設・設備とのコラボイベントなどを展開しながら、DMM様および全国農業協同組合連合会とともにEV充電器との相乗効果について検証をおこないたいと考えています」と述べている。