デンソーは11月18日、降雪時の走行中にLEDヘッドランプに付着する雪を溶かし、照度を確保することで、走行時の安全に貢献する、後付け「ヘッドランプヒーター」を開発したと発表した。同製品は、既販車両に後付けが可能で、12月1日から全国のトヨタディーラーで販売される。現在、取り付け可能な車種は、TOYOTA プリウス、ノア、ヴォクシー、エスクァイア※となっている。
※対応車種年式:プリウス(2018年12月以降発売)、ノア・ヴォクシー・エスクァイア(2017年7月以降発売)
多くのクルマに搭載されているLEDヘッドランプは、省電力で明るいという特徴がある。一方で、従来のハロゲンヘッドランプに比べると、赤外光の放出が少なく、ランプの表面が温まらないため、降雪時の走行中にヘッドランプの表面に付着した雪が溶けず、光が遮られる結果、十分に視界が確保できないというユーザーからの課題もあった。
今回開発された製品は、外気温が5℃以下になると自動で作動し、ランプのレンズに直接貼り付けたフィルムヒーター(光学粘着シート)が雪を溶かし、走行時の照度を確保する。
また、フィルムヒーターの設計の工夫により、装着後の見た目への影響を軽減するとともに、照度確保に必要な融解面積を確保し、降雪時の長時間走行でも変わらない照度と視界を保つことを可能にした。