大和ライフネクストは11月18日、空き駐車場課題の解決に特化した組織をマンション事業本部内に新設し、モビリティサービス(駐車場診断・駐車場サブリース)の提供を開始したと発表した。
昨今の車離れやシェアリングサービスの増加、高齢化に伴う運転免許自主返納の増加等により、分譲マンションの空き駐車場は年々増加する傾向にある。多くのマンションに設置されている機械式駐車場は保守費用・修繕費用などの維持コストもかかることから、空き駐車場増加による使用料収入の減少は管理組合の財政を悪化させる要因の一つともいわれている。
これまでの解決策としては保守費用や先々の修繕費の削減を目的とした平面化工事などが一般的であった。一方で、自治体の付置義務による制限や、駐車場の利用料を支払っている車両保有者とコストを削減したい非保有者との合意形成など工事推進の壁が高いマンションも多く存在した。
大和ライフネクストでは、2019年4月に「不動産×モビリティ」プロジェクトを立ち上げ、不動産と親和性の高いモビリティサービスの研究、実証実験を行ってきた。そして今回、「駐車場診断」「駐車場サブリース」の提案準備が整い、10月1日に空き駐車場課題解決に特化した組織をマンション事業本部内に立ち上げ、11月1日よりサービス提供を開始した。
なお、駐車場サブリースの提案については11月よりすでに2件導入開始している。
今後の展望