こくみん共済 coop〈全労済〉は8月20日、「マイカー共済(自動車総合補償共済)」の制度改定を、2021年11月1日に行うと発表した。
今回の改定では、「運転者の高齢化」や「自賠責共済(保険)支払基準の改正」など、マイカー共済を取り巻く状況や近年の共済金の支払い状況等を踏まえ、補償範囲の拡充および掛金水準・掛金設定方法の見直しを行う。
■主な改定内容
(1)共済掛金の見直しこの間の共済金の支払い状況等を踏まえ、共済掛金を見直す。
(2)賠償責任条項における被共済者の拡大
賠償責任条項の被共済者の範囲を拡大し、責任無能力者(認知症等の運転者)の事故により親族等が監督責任を負った場合に補償ができるように、その監督義務者等を被共済者の範囲に追加する。
(3)人身傷害補償損害額基準の見直し
人身傷害補償の支払時の損害額基準を見直し、人身傷害補償条項の補償額を引き上げる。
(4)その他
①「新規運転免許取得者の賠償損害特約」の補償対象範囲を拡大
新規に免許を取得した人がいるにもかかわらず契約変更手続きが遅れ、事故が発生してしまった場合の救済措置として、本人・配偶者等の運転者条件が付されている場合でも補償ができるようにする。
②「車両入替時の自動補償」の見直し
被共済自動車の車両入替に際し、手続きに不慣れな契約者の負担を軽減するため、廃車・譲渡された自動車と新規取得した自動車の入替手続きにおける先後関係の条件を廃止する。(ただし、入替手続きまでに被共済自動車が廃車・譲渡されている場合に限る)
③「対物賠償の費用共済金」の対象範囲を拡大
対物事故による車両火災事故に関して、道路法の規定により道路管理者等から損害賠償請求があった場合に補償ができるようにする。
④「団体扱いによる共済掛金の割引に関する特約(団体割引)」の見直し
取扱団体の収支状況に応じた団体割引について、適用要件を緩和する。
■実施時期
新規契約:契約発効日が2021年11月1日以降となる契約
継続契約:2021年10月以降に満期を迎え、継続となる契約