佐川急便は9月24日、西日本旅客鉄道(以下「JR西日本」)、九州旅客鉄道(以下「JR九州」)と、受託した荷物を山陽・九州新幹線で運ぶ貨客混載輸送の事業化に向けた検討を開始し、今後実証実験等を進めていくと発表した。
モーダルシフトを図ることにより、物流業界が抱える環境問題・労働問題の解決や、定時性の高い鉄道輸送による新しい価値の創出を目指すとしている。
■検討中のスキーム
佐川急便の荷物を山陽・九州新幹線の車内販売準備スペースに設置し、輸送する。駅間輸送は、JR九州区間(鹿児島中央~博多)はJR九州グループが、JR西日本区間(博多~新大阪)はJR西日本グループが請け負う。また、集荷先から駅まで、駅から配達先までの輸送は佐川急便が請け負う。
■実証実験について
2021年10月1日(金)に、鹿児島中央駅から新大阪駅に活車海老を輸送する実証実験を実施する。
– 輸送区間
串木野港~鹿児島中央駅~新大阪駅~「味処 炭味家(たんみや/大阪市福島区)」
– 輸送列車
「みずほ604号」鹿児島中央駅8:50発→新大阪駅12:38着