茅野市では、学生の送迎をする家族の負担軽減や、道路渋滞軽減のための通学に便利なバス運行、AIを活用した乗合オンデマンドタクシーによる実証実験を2020年12月7日から開始したと、2021年1月5日発表した。
この事業は、国土交通省の令和2年度日本版MaaS事業に応募し、38事業のうちの一つとして選出されたものである。
1.実証実験の目的
茅野市は、第2次地域創生総合戦略の策定に向けて新しい地域交通の在り方を議論してきた。自家用車での移動比率が高い茅野市では、高齢者の免許返納、仕事中で親の通院や介護の送迎ができないといった交通課題が顕在化。これらの課題解決を図るために、AIオンデマンド交通を導入したハブ&スポーク型の地域公共交通体系への転換を図っていく方向性が示され、AIオンデマンド交通の実証実験の導入に至った。
2.実証実験の概要
■通学バス
https://www.city.chino.lg.jp/site/new-kotsu/tsugaku-bus.html
– 実証運行路線(実証運行による試験的な運行路線)
茅野駅~本町5丁目~粟沢橋~ピアみどり
– 運行期間
令和2年12月7日から令和3年5月31日まで。
※土曜日・日曜日・祝日は運休。
– 運行時間
通学の電車の時間に合わせて朝夕それぞれ4便の運行を行う。
– 料金
年齢を問わず、1乗車につき 150円
– ポイント
・通学の電車時間に合わせて運行します。
・バス車両2台で運行します。定員は、28人。
・粟沢橋、本町5丁目の停留所は、既存のバス停留所を使用します。
・ピアみどり停留所には、バス待合所と駐輪場を新設します。
・茅野駅停留所は、駅東口のバス停を使用します。
■乗合オンデマンドタクシー
https://www.city.chino.lg.jp/site/new-kotsu/noriai-taxi.html
スマートフォンアプリ「のらざあ」、または、コールセンターのオペレーターが電話にて利用者からの配車予約を受け付け、AIが乗合タクシーを配車。利用者は運行エリア内であれば、どこでも乗降が可能。
– 実証運行エリア
実証運行エリアは、茅野市の「豊平、玉川、泉野、中大塩、市街地(ちの)、米沢の一部、高速茅野バス停」。乗車場所は指定された場所となり、ご希望の場所から少し離れることもございます。(希望場所から300メートル以内)