フレクトが、サービス展開するモビリティ業務最適化クラウド「Cariot(キャリオット)」(以下、Cariot)は、車両が待機・滞留している場所や時間を確認できる「駐車イベントマップ機能」をアップデートしたことを11月11日発表した。
今回のアップデートによって、輸配送業務やルート配送、ルート営業など車両を使用した業務を行う企業の担当者へのさらなる業務最適化の支援を行うとしている。
■「駐車イベントマップ機能」アップデートの詳細
「駐車イベントマップ機能」は、事前の設定が無くとも、車両が待機・滞留している場所や滞留していた時間が記録されることで、ドライバーの労働実態を把握できるようになる機能。本機能を活用することで、待機や滞留が「どこで」・「どのくらい」発生しているかを見える化できるようになる。
従来の駐車イベント情報の取得ロジックは、「道路交通法第二条一項十八号 駐車」に沿って5分を超える停止を駐車として判断していた。
「道路交通法第二条一項十八号 駐車」
車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること(貨物の積卸しのための停止で五分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く。)、又は車両等が停止し、かつ、当該車両等の運転をする者(以下「運転者」という。)がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態にあることをいう。
そのため5分未満の短い時間の停止時やCariotモバイルアプリで走行データを取得している場合などで、駐車イベントとして補足できないケースが発生していた。今回の機能アップデートでは、2020年10月にリリースした訪問自動記録※の滞在判定ロジックと組み合わせることで、3分以上の停止時およびCariotモバイルアプリで走行データを取得している場合にも「駐車イベントマップ機能」の対応ができるようになった。
※訪問自動記録機能:事前に記録を残したい取引先を登録しておくことで、滞在の状態を自動的に判断し、取引先と滞在時間を紐付けて記録することができる機能
本機能を活用して走行データを分析することで、待機や滞留といった「無駄な時間」が「なぜ発生するのか」を簡単に洗い出せるようになり、生産性向上やドライバーの残業時間削減といった取り組みに役立てられるとしている。
■Cariot(キャリオット):https://www.cariot.jp