ナビタイムジャパンは12月16日、カーナビアプリ『カーナビタイム』にて、高速道路上のサグ部にて、速度低下しないよう音声で注意喚起する機能を提供開始した。
サグ部とは、道路上で下り坂から上り坂にさしかかる部分のことで、勾配がゆるやかで上り坂に気づきづらいため自然と速度が低下し、渋滞につながりやすい場所。
この機能では、高速道路上のサグ部の上り開始地点の300m手前で、「上り坂のため、スピードの低下にご注意ください」という音声発話にて、注意喚起を行う。なお、下り開始地点でも「下り坂のため、スピードの出し過ぎにご注意ください」と地形に合わせた注意喚起も行う。
サグ部の抽出は、高精度地図データの標高値から算出した勾配と、ナビタイムジャパン独自のプローブデータによる速度変動や渋滞統計データなどを組み合わせて、渋滞が起こりやすい箇所の特定を行っている。
これまでも、ナビタイムジャパンでは、渋滞予測機能、「ナビタイムマイレージ」や時刻別ルート比較機能等による交通の分散化提案、車線利用適正化、ドライブレコーダーアプリ/機能による車間距離適正化などの渋滞緩和のための機能を提供している。高速道路上の渋滞原因の約8割は交通集中によるもので、その渋滞発生箇所の内訳では、上り坂およびサグ部は約6割というデータもあり、サグ部にてドライバーに音声案内で速度を保つよう促すことで、渋滞緩和に貢献する。
また、今後は、トラック専用カーナビアプリ『トラックカーナビ』でも提供予定だとしている。