「第14回技能グランプリ」「第2回ソリューションエンジニアコンテスト」を開催
ブリヂストン傘下のブリヂストンタイヤソリューションジャパンは9月4日、タイヤメンテナンス技能の競技会「第14回技能グランプリ全国大会」と、輸送事業者向けの競技会「第2回ソリューションエンジニアコンテスト全国大会」を宮城県仙台市で開催した。
両競技会には地区予選を含め、前年を超える過去最高の総勢711名が参加し、輸送ビジネスを足元から支えるブリヂストンのプレミアムタイヤ事業及びソリューション事業の強化に向けた知識や技術の研鑽を行った。
競技の様子(技能グランプリ)
ブリヂストンは、コア事業である「創って売る」プレミアムタイヤ事業を強化しながらも、顧客が製品を「使う」段階で、その価値を増幅するソリューション事業を推進することも行い、持続的な価値創造に取り組んでいる。同活動は、その中核となる生産財系BtoBソリューション強化に向けた取り組みの一環であるという。
タイヤメンテナンスの技能を競う「技能グランプリ」
ブリヂストンは、輸送事業者様の安全運行を確保するために独自のトラック・バス用タイヤの作業標準を策定・展開し、高いサービス品質の維持・向上に継続的に取り組んでいる。
同社が技能グランプリと題した競技会は、タイヤメンテナンスに携わるメンテナンススタッフ育成活動の一環。本年は全国のブリヂストングループおよび関連のトラック・バス用タイヤ販売店から362名が地区予選に出場し、予選を勝ち抜いた代表選手40名が、タイヤメンテナンスの作業スキルや、顧客のアドバイスなど実際の作業形式で競った。
同競技会では、高い技能を有するメンテナンススタッフを「技能エキスパート」に、中でも技術および知識の観点から特に優れたスタッフを「技能マイスター」として認定。
大会では新たに8名が技能エキスパートに、うち3名が技能マイスターに認定した。2010年の第1回大会から本大会までの参加者は延べ5,000名以上で、技能マイスター・技能エキスパートは総勢125名となっている。
今回は、グループ全体のさらなる技能向上に向けた新たな活動として、「技能マイスタープレゼンテーション」を初開催した。
これは、技能マイスターの知識や技能をより多くのセールススタッフやメンテナンススタッフに素早く効果的に共有することを目的としており、車輪脱落事故防止に向けた情報共有、効果的な部品の清掃・点検を学ぶ実車研修、そして車輪を取り付ける際に重要となる「軸力とトルクの関係」を理解する実車研修の3つを実施した。
ブリヂストンでは、今後も生産財ソリューションの現場を担うセールススタッフとメンテナンススタッフが一丸となって、現物現場でお客様の安全運行確保の徹底に向けて継続的改善と新たな価値創造に取り組んでいくと謳っている。
競技の様子(ソリューションエンジニアコンテスト)
ソリューション提案力を競う「ソリューションエンジニアコンテスト」
ブリヂストンがソリューションエンジニアコンテストと題した同競技会は、多様化する輸送事業者様の課題を解決するべく、高いソリューション実践力をもつセールススタッフの育成を目的としている。
全国大会では、最新の市場環境の変化を踏まえた顧客課題を適切に捉え、固有の課題に合わせた「Tire Solution®」を提案し、商談するスキルをロールプレイング形式で競った。この際に提案された優れた商談事例は、グループ内で共有することで、今後のグループ全体のソリューション実践力の底上げに繋げていくという。
さて本年は、ブリヂストングループおよび関連のトラック・バス用タイヤ販売店のセールススタッフ349名が地区予選に出場。全国大会では代表16名がソリューションを活用した商談スキルを披露し、最優秀1名、優秀者2名が表彰された。
総じて予選会も含め日々で培ったソリューション実践力を顧客への営業活動に活かしつつ、その実力・実績を踏まえ、「ソリューションエンジニア」として活躍していく人財を輩出していくために行われる。
「ソリューションエンジニア」は、顧客の困りごとに寄り添い、それぞれの課題に合わせてカスタマイズしたソリューション提案を実践しソリューションビジネスの拡大に貢献することで、タイヤを「使う」段階での社会価値・顧客価値を増幅させると共に、後進育成に携わるなど、グループ全体のスタッフを牽引する役割を担う重要な存在であると結んでいる。