ボッシュは、加減速やハンドル操作といった運転行動に関するデータを収集するドングルを使って、福岡市がIoT向け通信ネットワークを検証する実証実験に参加する。
ボッシュが開発したシガーソケットに差し込む後付けeCall用デバイス「テレマティクスeCallプラグ(通称名:ドングル)」には、3軸の加速度センサーと、センサーが検知したデータを計算するアルゴリズムが組み込まれ、ブレーキ、加減速、ハンドル操作といった運転行動データだけでなく、衝突事故の検知が可能。
専用のスマートフォンアプリとドングルが通信することで、収集されたデータがアプリ経由でサービスプロバイダーのもとへ送信される。
これにより、ドライバーの運転行動情報を収集したり、衝突事故が起きた際に自動でコールセンターへ通報するeCall(自動緊急通報)の提供が可能になるとしている。
このボッシュのテレマティクスeCallプラグは、2018年後半には米国でも販売される予定だと云う。
今回の実証実験では、約100名のモニターとなるドライバーを募集し、ドングルを搭載したうえで、最大2ヶ月間運転行動データを収集。
収集されたデータを解析することで、運転行動の可視化が可能になり、急ブレーキ多発地帯のハザードマップを作成するなど交通安全の向上に寄与するサービスが実現する可能性について、同社は、期待を寄せている。
収集されたデータは、福岡市が策定した第10次福岡市交通安全計画達成に貢献するため、福岡市に提供される。
また、この実証実験には、ジャパンシステムとソフトバンクがパートナーとして参加。
ボッシュはドングルとデータを解析するソリューションを提供し、ジャパンシステムは収集したデータの可視化を担う。また、ソフトバンクは、今回の実証実験の結果をもとにデータを用いたサービスの開発を検討する。
[モニター募集要項]
応募フォーム: https://www8.webcas.net/form/pub/japansys/fukuoka
応募資格:運転免許証を所有し、福岡市在住で日頃から運転に協力ができ、且つ、利用可能なスマートフォンiPhone所有の者。尚、提供するアプリは、iOS10.0以上に対応。
募集期限:2018年1月31日(水) ※ 但し、期限内で定員に達した場合、募集を締切る。
募集人員:100名
実施期間:2018年2月10日(土)~4月22日(日)まで
福岡市実証実験フルサポート事業HP : http://fukuokafullsupport.com/