NEXT MOBILITY

MENU

2023年3月1日【アフター市場】

ステランティス傘下のBパーツ、欧州から新たな大陸展開へ

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古自動車部品のオンライン販売で欧州全域に浸透したB-Partsは、新たな成長を求めて新大陸への進出を目論む。

 

同社の顧客規模は既に155か国を網羅。製品供給拠点はフランス、ポルトガル、スペイン、イタリア、ドイツ、ベルギー、オランダ、リトアニア各国にあり、9か国語(ドイツ語、英語、デンマーク語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、オランダ語)で利用出来るオンラインサイトの月間ユニークビジター数は200万人超、事業規でも108パーセントに達した。

 

そんなB-Partsは、そもそもポルトガルのポルトに拠点を置くアマンハ・グローバル( Amanhã Global )が2015年に創設。その5年後の2020年にステランティスグループ傘下となって以降の同社は、高品質で透明性の高い中古部品流通が強みとなっている。

 

現在の事業状況について同社のCEOを努めるマヌエル・アラウーホ・モンテイロ氏は、「当社はステランティスネットワーク傘下の電子商取引サプライヤーとして、4R戦略( Reman、Repair、Reuse、Recycle )に基づくサーキュラーエコノミー領域に貢献。

 

グループ指針「デアフォワード2030( Dare Forward 2030 )」上に掲げられたビジネスユニットのひとつであり、ステランティスブランドの炭素中立戦略で重要な役割を果たしています。

 

そんな我々が目指す目的は、自動車部品の寿命を延ばす事で廃棄物を削減。二酸化炭素排出量の観点から環境への影響を最小化する事にあります。

 

当社は、電気、電子、モーター、トランスミッション、照明、インテリア、ボディパーツの7つの製品カテゴリを網羅。認定されたELV( End of Life Vehicles )解体業者と緊密なパートナーシップを結んでいます。

 

また更なる顧客ニーズを満たすべく入手可能な部品在庫を更に拡大。昨年比で32パーセントの製品調達規模を達成。2023年1月からはプロユーザーを対象に製品の24か月の保証も開始しました。

 

今後は、国毎の部品流通に係る在影響を効率的に減らす事が課題です。加えて私たちは欧州以外の大陸展開を視野に据えています」と話している。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。