アクサルタコーディングシステムズ社は3月5日、自動車補修塗装業界向けに世界最速で完全自動化された、完全ハンズフリーの全自動調合機「Axalta Irus Mix」(アクサルタ アイラス ミックス)を自社イベントの2023年アクサルタグローバルで発表した。なおAxalta Irus Mixは、2023年にヨーロッパ全域先行で展開され、後に世界展開される予定。また日本国内での発売期日は現段階では未定としている。
このAxalta Irus Mixは、高い調色精度を実現。アクサルタのパッケージングと連動させて収益性を最大化。環境への影響を最小限に抑えつつ、補修塗装の事業者が事業目標以上の結果を生み出せるように助力するものだという。
この開発製品に関してアクサルタ社のトロイ・ウィーバー氏(グローバルリフィニッシュ担当上級副社長)は、「当社では常にイノベーションの最前線に立てるよう努力を重ねています。
私たちは、お客様の事業展開の改善に役立つ方法を常に模索し、お客様が可能な限り、効率的に仕事を進め、収益性を最大限高められることを目指しています。
我々は、かつてAxalta Irusと呼ばれるアクサルタのエンドツーエンドのデジタル色管理プロセスを発売した時点で、この業界の未来の姿が完全自動のカラー調合になることが分かっていました。
現在、私たちは同技術の提供を開始しており、補修塗料の関連事業に携わるお客様は、これまでにないほど自動化された色管理ができるようになっていることに驚かれることでしょう。Axalta Irus Mixは、アクサルタのデジタル色管理プロセスの3つのシンプルなステップである〝測色 – 検索 – 調合〟の最後の段階の調合に用いられるシステムとなっています。
結果、我々は事業の効率性、収益性、持続可能性を高めることを願われる事業者様のニーズに応えるべくイノベーションを起こしました。その結果が、Axalta Irus Mixです。アクサルタは、世界的な大手機器メーカーとの独占的なパートナーシップにより、Axalta Irus Mixの構想、開発、設計、製造を一から築き上げました」と自社技術に自信を覗かせている。
そんなAxalta Irus Mixの基盤をなす重要な柱は以下の4つとなる。
– 時間的優位性
Axalta Irus Mixは、特許取得済みの技術を用いた、市場で最も高速な完全自動化調合機で、アクサルタの試験結果によれば、補修塗装の事業者がAxalta Irus Mixを使用すると、手作業の調合と比較して労働時間を60%以上短縮できる。
– 労働の最適化
Axalta Irus Mixは、使い方が非常にシンプルで、熟練した技術者が操作する必要がない。塗装技術者は、塗料の調合が行われている間、別の仕事ができる。
– 消費する際のメリット
Axalta Irus Mixは、アクサルタの実績あるボトルシステムと連動するように設計されているため、製品を専用ボトルに詰め替えたり、小分けしたりする必要がない。更にボトルには高精度の注入蓋が取り付けられており、無駄なく正確な調色を実現する。
– 環境への配慮
アクサルタのボトルシステムは、再生プラスチックの含有率が50%で、アクサルタが持続可能性に力を尽くしていることを明確に示している。アクサルタのベースコートのプレミアムブランド(スピースヘッカー パーマハイド ハイテック、クロマックス プロ、スタンドックス スタンドブルー)は、このボトルで発売されており、Axalta Irus Mix専用として使える。