オートバックスセブンは8月24日、ペダルの踏み間違いによる急発進を抑制する装置「ペダルの見張り番2」が、全日本指定自動車教習所協会連合会で採用されたことを発表した。
全日本指定自動車教習所協会連合会は、自動車教習水準の向上と法定講習の実施事業などを行う、日本全国の指定自動車教習所で構成される業界団体。
今回の採用により、全国約1,250カ所の加盟教習所にて実施される高齢者講習や、新規免許取得時に向けて実施する「ペダル踏み間違い時加速抑制装置体験」の機器として用いられることとなり、2021年9月より教習車両への設置が開始される。
昨今、高齢者や運転に不慣れな人によるアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が相次いで発生している。交通事故総合分析センター(ITARDA)によると、ペダルの踏み間違いによる事故は、1年間で4,000件以上発生しており、その事故における年齢別の割合は、24歳以下と65歳以上のドライバー、特に75歳以上の高齢ドライバーでその割合は高く、運転技術の未熟さや加齢による運転能力の低下が要因と考えられている。
このような状況から、自動車教習水準の向上と法定講習の実施事業などを行い、日本全国の指定自動車教習所で構成される業界団体である一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会(全指連)は、全国の会員教習所に「ペダルの踏み間違い時加速抑制装置」の体験機器として「ペダルの見張り番2」を2021年9月より3ヵ年計画で導入を開始し、全国のオートバックス店舗が設置作業を実施する。高齢者講習などで来所する高齢運転者や、新たに免許を取得する教習生などに、同装置を実際に体験してもらうことで、安全運転意識の向上と安全運転支援装置のさらなる普及啓発に寄与することを目的としている。
また、この取組は、一般社団法人日本損害保険協会が運営する各損害保険会社から拠出を受けた自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の運用益を、自動車事故防止対策事業などの事業に活用する「自賠責運用益拠出事業」として展開される。