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2024年6月18日【アフター市場】

アミスタ、EV対応の防火ブランケット取り扱いへ

坂上 賢治

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アミスタは6月18日、韓国のHUERTEM Co.,Ltdと日本に於ける代理店契約を締結し、EV対応の防火ブランケットを日本へ導入する。この防火ブランケットは、韓国国内の特許技術「HighSlica特殊防炎コーティング」により約1800度~2000度の燃焼温度にも耐えることができるもの。

 

一般的にEV車の火災の場合、最高温度は1200~1600度まで上昇するといわれており、同社の防火ブランケットを使用することで、消火、有毒ガスの噴出防止、炎と煙を抑制し二次災害を防止する。

 

 

1600~1700℃の溶銑を使用した耐久実験

 

昨今、EVの販売増加に際して経済産業省の電動化目標では、2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%。小型商用車では2030年までに新車販売で電動車20~30%を掲げている。それを踏まえて現在、国内でのBEV及びPHEVの2023年に於ける累計販売数は140,678台とシェアは3.52%に達し、今後更に増加していくことが予想される。

 

ただEV車で火災が発生した場合、消防士や研究者によるとEVは長時間の燃え続け、消火が難しく、再燃しやすく、米消防隊によるとEV車が燃えた場合、消防隊は数時間かけて通常のガソリン車の火災時よりも約45倍の放水を必要としたという事例があるという。

 

 

それゆえEV車の火災には、大量の水が必要とされるのに対し、この防火ブランケットを使用することでより迅速に被害を抑えることができ、高速道路やトンネル内などの水の供給が難しいエリアであっても消火が可能だとしている。

 

もとより同製品は、韓国政府機関を含め韓国国内消防署、SAMSONG、HYUNDAI、TESLA等、多くの導入実績があり、韓国国内では約7割のシェアを持つとしている。

 

 

またEV以外にも駐車場やバッテリーを扱う業者、大型工場・倉庫等の充電スタンドと様々なシーンで活用されている。今回、アミスタでは要望に応じてサイズをカスタマイズするため、ソーラーパネルの予備蓄電池や貨物船舶など範囲の大きいエリアでの活用も可能だと謳っている。

 

製品概要
製品重量:25kg (誤差範囲±10%)
製品サイズ:6×9m 54m²相当(SUV車両サイズ利用可能)
製品素材:ガラス繊維とHighSlica特殊防炎コーティング
厚さ:0.5mm(誤差範囲±10%)
防御可能温度:1,000℃~2,000℃
※シルバー部分が1,200~1,500℃ ブルー部分が1,800~2,000℃
使用回数:繰り返し利用可(約30回程度)※状況に異なる

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。