駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippa(代表取締役社長 CEO:金谷元気)は6月29日、南あわじ市(市長: 守本憲弘)と、福良町づくり推進協議会(会長:原孝)を連携協定により設けた発表した。この連携協定では、鳴門海峡の渦潮がみられる「うずしおクルーズ」の発着場所である道の駅「福良」周辺の駐車場不足解消と、福良地区全体の遊休地活用を通じたまちの活性化を目指す。(坂上 賢治)
福良町づくり推進協議会とは、福良住民が相互の連帯を強め明るく豊かな潤いのある地域社会づくり推進を目的とした協議会となっている。akippaと結んだ協定締結の概要は以下3つとなる。(1)南あわじ市福良地区内において「akippa」のサービス・事業の展開。(2)相互の広報やネットワークを活用して積極的に発信。(3)南あわじ市の未利用地の一部について、「akippa」を通じた活用の検討をする。
兵庫県最南端に位置する南あわじ市は、鳴門海峡で発生する渦潮を船上から楽しめる「うずしおクルーズ」が人気で、船場である福良港が位置している道の駅「福良」には国内外から年間約40万人もの人が訪れている。
そもそも淡路島には鉄道がなく、バスツアー以外の観光客の多くは車を利用して船場へ向かう。そのため渦潮の観光シーズンである春から夏にかけて、道の駅「福良」周辺では駐車場不足による混雑が発生しており、駐車場の確保が課題となっていた。
また、6月19日より都道府県をまたぐ移動の自粛が全国で緩和されたことで、コロナ禍でも車で向かうことができる近距離の旅行にも注目が集まっていることから、さらなる駐車場需要増加の可能性もある。一方、福良地区では道の駅「福良」周辺以外の場所に足を運ぶ観光客が少なく、まち全体の活性化が課題だった。
向かって左から、福良町づくり推進協議会会長 原氏、南あわじ市市長 守本氏、akippa株式会社取締役CWO 広田氏
そこで今回の連携協定では、道の駅「福良」周辺でakippaを展開し、渦潮の観光シーズンに発生していた駐車場不足解消を目指し、ひいては混雑による近隣住民への影響を減らしていくとしている。
加えて南あわじ市と福良町づくり推進協議会が福良地区全体でakippaを周知し、遊休地活用を呼び掛けることで、駐車場利用者が福良各地を訪れる切っ掛け作りを行い、まち全体の活性化を目指すとしている。