MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険(以下、あいおいニッセイ同和損保)は、テレマティクス(※1)自動車保険「タフ・つながるクルマの保険」において、「自動運転モード」で走行中の運転分保険料を無料(※2)とする、国内初の自動車保険を開発した。
保険の対象車種は、「タフ・つながるクルマの保険」の対象車両で、かつ「自動運転 LEVEL3」以上の機能を有する車両。提供は、10月(2021年1月以降保険始期契約分)から開始される予定。
100年に1度の大変革期を迎えたとも云われる自動車業界では、コネクティッドカーや自動運転などの「CASE(※3)」や「MaaS(※4)」といった新たな技術革新・サービスの開発が加速している。
とりわけ自動運転については、安全性向上による事故の減少や運転負担の軽減、交通渋滞の緩和に加え、少子高齢化における高齢者の運転寿命延伸の効果も期待されるため、自動車メーカーをはじめとする様々な企業が、技術の研究・開発に取り組んでいる。
あいおいニッセイ同和損保では、2018年4月にコネクティッドカーを対象とする「タフ・つながるクルマの保険」、今年1月には、通信機能付きドライブレコーダー端末による「タフ・見守るクルマの保険プラス」という国内初の運転挙動保険料反映型テレマティクス自動車保険を発売してきた。
そして今回、自動運転技術の安全性を保険料に反映することで自動運転車の普及と活用促進を後押しすべく、「タフ・つながるクルマの保険」において、自動運転走行中の運転分保険料を無料とする、日本国内初の「自動運転対応テレマティクス自動車保険」を開発した(※5)。
※1:「テレコミュニケーション」と「インフォマティクス」を組み合わせた造語で、カーナビや GPS等の車載器と移動体通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供する仕組み。
※2:保険料は「基本保険料」と「運転分保険料」で構成されており、無料化の対象は「運転分保険料」のみ。
※3:「Connected(コネクティッド)」、「Autonomous(自動運転)」、「Shared(シェアリング)」、「Electric(電動化)」の4つの単語の頭文字をつなげた造語。
※4:「Mobility as a Service」の略語で交通インフラにおいて「移動」をサービスで提供することを指す。
※5:ビジネスモデル特許申請中。
<テレマティクス自動車保険から CASE・MaaS に向けた取組みの進化>
[商品概要]
■「タフ・つながるクルマの保険」の仕組み
保険料を、走行距離や運転特性によらない「基本保険料」と、毎月の走行距離および運転特性に応じて変動する「運転分保険料」で構成。また、毎月の走行距離と運転特性(速度超過・急加速・急減速)に応じて保険料割引を適用する。
■自動運転モード利用による保険料割引
コネクティッドカーから取得する走行情報をもとに「自動運転モード」の利用状況を正確に把握、利用時の運転分保険料を無料とする。具体的には、システムが運転主体となる「自動運転 LEVEL3」以上の自動運転モードの走行を無料化の対象とする。
■対象車種
「タフ・つながるクルマの保険」の対象車両、かつ「自動運転 LEVEL3」以上の機能を有する車両。
※車種名については、改めて告知される。