あいおいニッセイ同和損害保険(以下「あいおいニッセイ同和損保」)は8月6日、Mobility Technologies(以下「MoT」)への出資を発表した。
また今回の資本参加により両社は、スマートシティを見据えた自動運転などのモビリティサービスやデータサービスによる日本の交通課題解決に向けて、安全・安心な運行を実現する両社の商品・サービスを共同で開発・提供することに合意し、業務提携契約を締結した。
少子高齢化や都市化・過疎化による地域交通の課題に加え、コロナ影響による公共交通機関の維持確保が課題とされる今、様々な業界・自治体でオンデマンド交通や自動運転の実用化に向けた取り組み等が加速している。
あいおいニッセイ同和損保は他社に先駆けてテレマティクス自動車保険の開発に取り組み、運転挙動保険料反映型自動車保険「タフ・つながるクルマの保険」「タフ・見守るクルマの保険プラス」「タフ・見守るクルマの保険プラスS」や、事故時の映像データ・AI 解析等を活用したテレマティクス損害サービスを開発・提供してきた。
一方、MoTは、「移動で人を幸せに。」をミッションとしたモビリティDXカンパニーとして、ダウンロード数No.1タクシーアプリ「GO」や日本初のタクシーデリバリー専用アプリ「GO Dine」運営などタクシーDXの他、決済サービス「GO Pay」、交通事故削減を支援する次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」、自動運転社会やスマートシティの実現を見据えたビッグデータ解析を行うR&D事業などの幅広いサービスを提供している。
両社は協業を通じて、あいおいニッセイ同和損保が保有する地球約70万周分のテレマティクスデータやMoTが進めるタクシーDXの知見など、両社のノウハウや豊富なデータを活用し、事故削減モデルや自動運転タクシーにおけるビジネスエコシステムなど新たなビジネスの共同検討を行い、CSV発想による保険商品・サービス開発に取り組んでいく。
共にモビリティ DXを推進することで、カーボンニュートラルの実現やスマートシティを見据えた安全・安心でサステナブルな街づくりへの貢献を目指すとしている。
■資本業務提携の内容
(1)出資内容
MoTが第三者割当増資により発行する株式をあいおいニッセイ同和損保が取得
(2)業務提携内容
・交通事故削減を目的とした保険商品・サービスの共同開発・提供
・自動運転タクシーサービスに関連した保険商品・サービスの共同開発・提供
・両社データの相互活用