MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険は2月1日、大阪市高速電気軌道および大阪シティバス(大阪市高速電気軌道と併せ、以下「Osaka Metro Group」)と共同で、企業向けオンデマンド配車サービスの本格運用に向けた実証実験を実施すると発表した。
同社は、コロナ禍を契機としたビジネススタイルの変革を目指し、オンラインツールなどを活用した非対面営業の推進により、移動時間の削減による業務の効率化などを目指している。一方、顧客や代理店対応上、対面による営業活動も引き続き求められており、就業中の移動が一定程度発生している。
同社では移動手段の一つとして社有車を保有しており、使用する社員及び会社がその運行及び管理業務を担っているが、運転中に電話対応やメールの返信など「移動」以外の業務が出来ないといった課題に加え、日常点検やガソリン代の清算などの管理業務も負担となっている。
今回、これらの課題に対応し、更なる業務効率化を目指すため、当社社員が指定した乗降場所間での配車・運行をOsaka Metro Groupが行う実証実験を実施することとなった。
■企業向けオンデマンド配車サービスの概要
企業向けオンデマンド配車サービスとは、企業の社員がスマートフォン用アプリで指定した日時や乗降場所にOsaka Metro Groupが配車し、企業専用のオンデマンド車両として利用できるサービス。
企業向けオンデマンド配車サービスを利用することで、これまで企業が負担していた社有車管理業務および運行業務が削減されるとともに、移動効率化に伴う排出ガス削減に寄与するとしている。
■実証実験
(1)概要
実証実験では、同社の社有車の保管、日常点検、燃料およびエンジンオイル類の補給、清掃等を Osaka Metro Groupに委託する。
また、同社社員の業務移動ニーズの多い大阪市北区、西区、中央区内に約50か所の乗降場所を設定し、スマートフォン用アプリから社員が指定した乗降場所間での配車・運行をOsaka Metro Groupが行う。
(2)期間
2022年2月1日(火曜日)から6月30日(木曜日)まで(予定)
(3)運行車両
車両2台(最大)
(4)目指す効果・狙い
社有車管理業務の削減や、当社社員が費やしている車での運転時間を、業務時間として有効活用することが可能となることで、社員ひとりあたり月10時間の業務効率化を目指す。