JAFは10月18日、全国で実施した「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査の結果を公開した。
昨年比9.3ポイント増。過去最高ではあるが…
調査は各都道府県で2箇所、全国合計94箇所において、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両8,281台を対象に実施。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は2,534台(30.6%)で過去最高となった。前年の調査時と比べて9.3ポイント増加し、毎年増加している傾向にあるが、いまだに約7割のクルマが止まらない。
なお、2016年の調査開始以来、一時停止率が一桁台の都道府県はなくなった。
横断歩道では歩行者優先。お互いの安全を意識することが大切
交通ルールでは、「横断歩道における歩行者優先」を定めている。本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければならない。また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務。一方で、歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、お互いの安全を意識することが大切だとしている。
車両は、横断歩道の手前30m以内で追い越し・追い抜きしてはいけない。
前方を走行する車両が横断歩道で一時停止している場合、歩行者の横断を優先している可能性がある。交通ルールでも、横断歩道の手前30m以内では前方の車両を追い越し・追い抜きしてはいけないと定められている。