日本自動車連盟(JAF)は2月17日、昨年10月11日から12月3日まで警察庁と合同実施した「シートベルト着用状況全国調査」の結果( 調査資料PDFリンク )を公表した。
全国885箇所で実施された同調査では、後部座席(以下、後席)でのシートベルト着用率が一般道路で42.9%(前年同値)、高速道路で78.0%(前年比2.3ポイント増)に。また運転席では一般道路で99.1%(前年同値)、高速道路等で99.6%(前年同値)、助手席に於いてもそれぞれ95%を超える結果となった。
後席シートベルトの着用率は、2008年の義務化( 道路交通法上、全座席でシートベルト着用が義務付けられてる。なお高速自動車国道又は自動車専用道路での違反は行政処分の基礎点数1点が付される )から10年以上が経過し、高速道路では過去最高(2002年の合同調査開始以来)を記録したが、他の座席と比べると依然として低い状態で推移、中でも一般道路で着用率の低さが際立ち、改めて後席での着用の重要性が十分に浸透されていないことを示す結果となった。
JAFは、このような現況や2016年実施の「後席シートベルトに関するアンケート調査」( 調査資料サイトへのリンク )の結果を受けて、シートベルト非着用時の危険や着用の必要性を伝える特設サイト「後席シートベルトの安心力」を公開。シートベルトの正しい着用方法やスムーズに着用できる豆知識、着用しない場合の危険性などについて、動画や画像で解説している。
<後席でシートベルト未着用により生じる3つの危険性>
1.車内の構造物(ピラーやシートなど)に激突し、自らが傷害を負う危険性。
2.運転者や助手席同乗者へぶつかり、危害を加える危険性。
3.窓などから車外に放出される危険性。
JAFは、乗員の安全確保のために後席を含む全席でシートベルトを着用することや、チャイルドシートを使用することの重要性など、今後も様々な啓発活動を続けていきたいとしている。
■衝突テスト(JAFユーザーテスト)の映像
シートベルト非着用の後席ダミーがシートごと運転席ダミーを押しつぶしてしまっている様子(※後席ダミーは運転席側でシートベルト非着用、助手席側でシートベルト着用)。
( JAF当該解説ページ )いのちをつなぐ一本がある 後席シートベルトの安心力:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/rearseat
( JAF )シートベルト着用状況全国調査結果2022年( PDF/上記の記事中にもリンク有り ):/記事中にもリンク有りhttps://jaf.or.jp/-/media/1/2590/2610/2639/2653/sb2022.pdf?la=ja-JP
( JAFユーザーテスト/上記の記事中にもリンク有り )後席シートベルト非着用の危険性( 資料編 ):https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/rear-seatbelt/do-not-use