<「Whim」画面イメージ >
アディッシュプラスは12月15日、フィンランドに本社を置くMaaS Global社が提供するMaaSアプリ「Whim(ウィム)」の日本でのカスタマーケアを担当することを発表した。アディッシュプラスは、品川に本社を置くアディッシュの子会社で、カスタマーリレーション事業を展開している。
■MaaSアプリ「Whim」について
フィンランド・ヘルシンキ発、MaaS Global社が提供する本格的なMaaSプラットフォームである「Whim(ウィム)」は、統合的MaaSアプリとして世界で初めてMaaSのコンセプトを実現し、複数国・都市でサービスを提供している。「Whim」は1つのアプリでバス、タクシー、自転車シェア、カーシェアなど様々な交通手段を組み合わせて、最適な移動体験を提供する世界初の交通サブスクリプションモデル(定額制)が特徴。
「Whim」https://whimapp.com/jp/package/coming-to-japan/
■社会課題を解決するMaaSは今後も活況
MaaS(Mobility as a Service「マース」)は、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、すべての交通手段によるモビリティ(移動)を ひとつのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ 新たな「移動」の概念(*1)。
国内MaaS市場は、2030年には2兆8,658億円と2018年と比較して3.5倍に達する見込みと予測され(*2)、政府、自治体、民間事業者が連携して地域課題の解決、地域活性化を目指しているため、今後もMaaSの実証実験が数多く予定されている。
*1 国土交通政策研究所報第 69 号 2018 年夏季
*2 富士経済(2020)|「MaaS の国内市場を調査 カーシェア、駐車場シェアなどシェアサービスが急拡大」
■発展途上であるMaaS領域のカスタマーケア
アディッシュプラスは、複数の事業者サービスが連携するMaaSは、顧客視点でみると、ひとつのアプリの中で発生するお問い合わせを各事業者がそれぞれ窓口を設けるよりも、統一して対応することがサービスへの顧客満足につながると考えている。
またMaaSはモビリティの種類、地域によって求められる内容が大きく異なるため、都度最適化を行い、仮説検証を行いながら進めていくことが重要だと考える。
■アディッシュプラスの役割:
カスタマー対応から顧客満足を高め、「Whim」の社会浸透・定着を支援
アディッシュプラスのカスタマーケアは、シェアリングエコノミーをはじめとする、体制や設計手法が未整備な領域のサポートを得意としている。
これまでの知見を活かしながら、2019年からMaaSのカスタマ―ケアに着手し、体制構築、サポートの流れ、FAQ構築、UI(ユーザーインターフェース)の改善等を行う。
アディッシュプラスは、カスタマ―ケアを通してユーザーの満足度を高め、「Whim」を日本社会に浸透・定着していく支援をしていくという。
■アディッシュプラス
https://www.adishplus.co.jp/